イクラが今年は高いらしいですね！だからというわけでは全くありませんが、いくらに勝るとも劣らないと言われるいわなの卵、通称「天のしずく（てんのしずく）」を食べに行ってきました。
愛知県から中央道で中津川インターまで１時間、中津川から下道で１時間、計２時間かけてやってきたのは岐阜県中津川市、紅葉で有名な付知峡（つけちきょう）の近くにある「岩魚（いわな）の里 峡（はざま）」です。
店に着くまでも大変でした。まず、愛知県からだと結構遠い。そして、近くまで来ると入り組んだ道のせいかカーナビがあらぬところを指している始末です。カーナビに惑わされず自分を信じて進むと駐車場を発見。そして駐車場に車を停め、階段を降りていきます。階段を降りた後は、今度は吊り橋を渡ります。これ、冗談でもなんでもないですからね。行くまでが天然のアミューズメントです。吊り橋は一度に渡れるのは３人までと書いてあります。歩くと結構揺れますが、橋から見る景色が素晴らしい！下を流れる川は透き通っていながらも青や緑に輝いています。まるで日本版「青の洞窟」といった風情です。でも、そこのおばちゃん、吊り橋の真ん中で長々と写真撮ってないで早く進んで！
・・・・・・吊り橋を渡っていくとついに店が見えました。店はきれいでありながらも、日本らしい佇まいで、川に面したオープン席は大変情緒がありました。
僕は「本谷定食」と「天のしずく」を頼みました。定食の内容はいわなの塩焼き、いわなや鮎のから揚げ、いわなの刺身、山菜、お野菜、豆腐、ご飯、お味噌汁、ゼリーなどでした。
まず、いわなの刺身がもう最高でした！川魚なのでもっと淡白な味で硬いのかなと思っていたんですが、とんでもない！トロっとした食感の身には上品な甘みがありました。そして、川魚なのに全く臭みがない！従業員の方に聞いたところ、お刺身はさばいてすぐしか食べられないそうです。
いわなの塩焼きは皆さん食べたことがあると思いますが、やはり絶品ですね！ほくほくとやわらかい身は魚の旨味を感じ、パリッとする皮は塩味が効いていていいアクセントになります。これも全く生臭くない。あっという間に一匹食べ終えてしまいました。
いよいよ、「天のしずく」の登場です。イクラよりもやや小粒で色が薄めです。噛むといくらより歯ごたえがあり、力をいれると口の中でプツンとはじけます。そして中から甘みのある液体が飛び出てきます。その甘みがつけてある醤油の塩味と舌の上で混ざり合い、もうたまりません。甘さも塩味もきつすぎず上品に仕上がっていたので、一皿にかなりの量が入っていたんですが、まだまだいける感じでした。この量で一皿５００円ですから、イクラよりお値打ちですよね。
いや～～味に満足、お腹は満腹。青や緑に輝く透き通った川を見ながら、地元ならではの品をいただく、最高の贅沢ですね。日本人に生まれて良かった！冬季は休業されるそうです。皆さんも是非早めに行ってみてください。
