薬剤師の健康・グルメ日記

薬剤師でサプリメントアドバイザーのまっちゃんがヘルシーフードや健康情報、お気に入りのグルメを紹介するブログです。

高血圧の人が飲んではいけない市販の風邪薬(心臓病、腎臓病、糖尿病、甲状腺疾患も含む)

 

 

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 薬剤師をしていると、血圧が高い、あるいは今高血圧の治療をしている途中の人の中でも、平気で市販の風邪薬を飲んでいらっしゃる方が多いなと感じます。しかし、市販の風邪薬の大部分には血圧を上げる可能性がある成分が入っています!

 例えば「甘草、グリチルリチン、麻黄、メチルエフェドリン、プソイドエフェドリン」を含むものは血圧を上げてしまう可能性があります。ご自分が飲んでいる風邪薬の「成分」のところを読んでみてください!こういった成分が入っていませんか?  これらのうち、「甘草、グリチルリチン、麻黄、メチルエフェドリン」は高血圧の人は薬の説明書には「相談すること」と記載されているのですが、「プソイドエフェドリン」が配合されている薬では高血圧の人は「服用しないこと」に分類されているので、特に要注意です!!もちろん中には血圧に影響のない風邪薬もあるので、高血圧の方は主治医や店頭の薬剤師に相談してくださいね!

 ちなみに、これらの成分の中には心臓病や腎臓病、糖尿病、甲状腺疾患にも影響を与えるものがあります。そういった病気の方も主治医や店頭の薬剤師に相談されることをお勧めします。

 また、風邪薬の中でも有名な「葛根湯」は、比較的マイルドな印象を持たれている方が多いと思いますが、これも「麻黄」が配合されているため説明書では高血圧の人は「相談すること」に記載されています。

 上記の成分以外でいうと、多くの総合感冒薬(風邪薬)にも配合されている「イブプロフェン」という成分があります。これは熱や痛みを抑える成分で、風邪による発熱や頭痛、のどの痛みなどに効果がある成分です。この成分は市販の薬に配合されていても高血圧の人に対して「相談すること」「服用しないこと」といった記載をする義務はないのですが、医療用の薬の添付文書(説明書)では重篤な高血圧の人は使用禁忌(使用してはいけない)、重篤ではない高血圧の人は慎重投与になっています。これは解熱鎮痛薬には体の中に水分やナトリウムを貯める働きがあるためです。つまりは市販薬の説明書に書いてないからといって100%安心ではないということです。

 また、先ほど紹介した血圧を上げる可能性のある成分である「麻黄、メチルエフェドリン、プソイドエフェドリン」は風邪薬以外にも鼻炎の内服薬(飲み薬)の中にも多く配合されています。さらに、鼻炎用点鼻薬には鼻づまりを改善する目的で血管を収縮する薬(ナファゾリン、テトラヒドロゾリン、フェニレフリンなど)が含まれているものが非常に多いのですが、これらも血圧を上昇させる可能性があります。鼻炎の薬は全般的に要注意ですね。もちろん鼻炎の薬の中にも血圧に影響ないものもありますので、これも是非医師や薬剤師に相談してください。

 最後にもう一度言います。大丈夫だろうで飲んでしまうと、いつの間にか持病を悪化させる可能性があります。健康になりたくて飲むはずのものが、実は健康を悪化させるかもしれません。安易に飲む前に専門家にご相談ください!

 具体的に商品が知りたい人はこちら

 

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